この記事では、スピリッツについて解説します。
そもそもスピリッツとはなんなのか?といった基本的なことから、スピリッツの種類、おすすめの飲み方なども解説するのでお酒が好きな方は必見です。
また、最後にはお酒初心者にもおすすめしたいスピリッツの人気おすすめ銘柄21選も紹介するのでぜひ参考にしてみて下さいね。
スピリッツとは?
まずは、スピリッツとはなんのか?何を意味しているのか?その正体に迫っていきます。
お酒初心者の方は必読ですよ。
スピリッツの特徴と度数
スピリッツとは、醸造酒(原材料である発酵した液体)を高温で蒸留したもののことを指します。
蒸留して造るため、「醸造酒」に対比し「蒸留酒」と呼ばれることもあります。
スピリッツの最大の特徴はアルコール度数の高さにあります。
蒸留とは、アルコールと水の沸点の違いを利用することで、アルコールのみを抽出し、それを冷やして液体に戻すことです。
そうすることで、より度数が高い、キリッとしたクリアな味わいのお酒のみを取り出すことができます。
スピリッツは「火の酒」と称されるほどに純度が高く、アルコール度数は最低でも35%〜、強いものであれば90%を超えるものまで存在します。
スピリッツの種類
「スピリッツ」というと、私たちが普段飲んでいるものと別物な気がしますが、実は、その存在は私たちのすぐ近くにあるのです。
ここでは、スピリッツにはどんな種類があるのかを解説していきます。
世界4大スピリッツ
まずは、世界4大スピリッツです。
スピリッツの中には、世界4大スピリッツと言われるものが存在し、それが「ジン」「ウォッカ」「テキーラ」「ラム酒」です。
カクテルのベースなどにも使われることが多い定番のお酒ですね。
因みに、「ジン」や「ウォッカ」は大麦・じゃがいも・ライ麦などを、「テキーラ」はリュウゼツランと言われる多肉植物、「ラム酒」はさとうきびを原材料として造られます。
どれも、それぞれの原材料をアルコール発酵させ、蒸留させて、皆さんの手元に届けられているのです。
【一覧表】主なスピリッツと醸造酒
世界4大スピリッツ以外にも、蒸留酒は身の回りに溢れています。
ここで、スピリッツと醸造酒の一覧表を見てみましょう。
スピリッツ (蒸留酒) |
・ジン ・ウォッカ ・テキーラ ・ラム酒 ・焼酎 ・泡盛 ・ウイスキー |
醸造酒 | ・日本酒 ・ビール ・ワイン ・紹興酒 |
混成酒 | ・梅酒 ・その他リキュール類 |
焼酎やウイスキーまでもが実はスピリッツなのです。
「スピリッツ」って普段は聞きなれない言葉ですが、このように一覧にして見てみると多くのお酒が実はスピリッツに分類されていることがよく分かりますね。
スピリッツの飲み方
さて、ここではスピリッツを楽しむために参考にしたいおすすめの飲み方を紹介していきます。
お酒初心者の方はぜひ参考にしてみて下さいね。
カクテルで飲む
スピリッツ酒初心者は、まずカクテルに挑戦してみましょう。
なぜなら、スピリッツは、アルコール度数が高いため、飲む人を選んで仕舞う酒類だからです。
コーラなどの炭酸や季節のフルーツジュースで割ることで、強いお酒もまろやかな口当たりになり飲み易くなります。
少し遊び心のある飲み方としては、角砂糖にスピリッツ酒を染ませフランベ(火を点けてアルコールを飛ばす)してからコーヒーや紅茶に加えるという飲み方もあります。
そうすることで、酔いにくい上に、甘い香りやコクのある余韻などを楽しむことができます。
ストレートで飲む
また、お酒に慣れてきて、自分の飲めるものや量が分かってきたらストレートで飲んでみましょう。
蒸留酒は、アルコール度数も強いですが、その分、醸造酒よりもキリッとした、そのお酒ならではの芳醇な味わいというものを持っています。
ストレートで味わうことで、さらにそのお酒の良さが感じられるようになること間違いなし。
お酒に慣れてきたら、ぜひ一度はストレートで飲んでみましょう。
ジンの人気おすすめ銘柄3選
ジンは、フレッシュな柑橘類のような風味、ボタニカルによる甘みなどを持ったスピリッツです。
アルコール度数は40〜50%ですが、その味わいから老若男女問わず人気なお酒でもあります。
そんなジンからは、 RO
「サントリー ジャパニーズクラフトジンKU」
「タンカレー ナンバーテン」
「ボンベイ・サファイア」
という3銘柄がおすすめです。
サントリー ジャパニーズクラフトジン ROKU
桜の香り、柚子やお茶のような風味が複雑に織りなすバランスのとれた味わいを持った、日本らしいクラフトジンです。
タンカレー ナンバーテン
サンフランシスコ世界スピリッツ大会でベストスピリッツに選ばれたこともある、世界が認める一本です。
フレッシュでありながら、心地よくもしっかりとした香味が特徴的です。
ボンベイ・サファイア
販売量、金額で世界No,1にも輝いた実績もある、その美味しさは折り紙つきのジンです。
シトラスの香り、複雑でありながらも柔らかでバランスのとれたボタニカルの味わいが特徴的です。
下の記事で、ジンのおすすめ銘柄をもっと詳しく紹介しているので、興味がある方はぜひ参考にしてみて下さいね。
ウォッカの人気おすすめ銘柄3選
ウォッカの特徴は、無味無臭であり、飲んだら強烈なアルコール感が味わえるということです。
それが思わずクセになってしまうような味わいで、ストレートで愛飲する人も多くいます。
そんなウォッカからは、
「アブソルート ウオッカ」
「ベルヴェデール ウォッカ」
「ズブロッカ バイソングラス」
の3銘柄がおすすめです。
アブソルート ウォッカ
キリッとしたクリアな味わいで、ウォッカというお酒の良さが詰まった一本です。
甘みもなく、本物のウォッカを飲みたいと求める方には特におすすめです。
ベルヴェデール ウォッカ
〈ラグジュアリー・ウォッカ〉とも称されることもある高級なウォッカです。
バニラのような甘い香り、なめらかで、甘さと辛さを併せ持つ味わいを持っています。
ズブロッカ バイソングラス
フレーバードウォッカという、香味などをつけたウォッカになります。
こちらは、バイソングラス(ズブロッカ草)という草を加えており、青リンゴを思わせるような香りと、すっきりとした飲み口が特徴的です。
下の記事で、ウォッカのおすすめ銘柄をもっと詳しく紹介しているので、興味がある方はぜひ参考にしてみて下さいね。
テキーラの人気おすすめ銘柄3選
メキシコで生まれたお酒として有名であり、近年ハリウッドセレブの間でも流行となっているお酒がテキーラです。
テキーラは、ショットで飲まれることが多いため苦手意識を持っている方も多いですが、ゆっくりと味わってみると実は美味しいお酒なのです。
特に、樽熟成したテキーラにはまろやかな甘みがあり、上品な美味しさを持っています。
そんなテキーラからは、
「ホセ クエルボ プラティノ」
「パトロン シルバー」
「ポルフィディオ プラタカクタス」
の3つの銘柄がおすすめです。
ホセ クエルボ プラティノ
〈ベスト・オブ・テキーラ〉と称されることもある、世界トップブランドのテキーラです。
スムースな飲み口で、フルーティーであり、落ち着いたエレガントな風味を持っています。
パトロン シルバー
世界で売り上げNo,1を誇るプレミアムテキーラ。
その美味しさから、ハリウッドセレブの口コミから火がつき、今の地位に地位についています。
シルバーという種類のテキーラで、樽で熟成をしないため無色であり、味はさっぱりと爽やかなのが特徴的です。
ポルフィディオ プラタカクタス
ホワイトテキーラという種類のテキーラになります。
テキーラらしくない、まろやかさがある一本で、華やかな香りも特徴的です。
普段飲んでいるテキーラとはまったくの別物で、あなたのテキーラの概念を壊してくれること間違いなしです。
下の記事で、テキーラのおすすめ銘柄をもっと詳しく紹介しているので、興味がある方はぜひ参考にしてみて下さいね。
ラム酒の人気おすすめ銘柄3選
サトウキビを原材料として造られるお酒がラム酒です。
少しクセのある甘みや香りを持っていますが、思わずハマってしまうような風味をしています。
また、ラム酒は、色や製造方法によって複数種類に分類されており、それぞれによって楽しみ方も異なってきます。
カクテルからストレートまで、非常に幅広い楽しみ方ができるお酒なのです。
そんなラム酒からは、
「バカルディ スペリオール」
「パンペロ アニバサリオ」
「ロン サカパ 23」
の3つの銘柄がおすすめです。
バカルディ スペリオール
カクテルに使われることが多く、バカルディを使ったカクテルは「バカルディ・モヒート」「バカルディ・ダイキリ」を名乗るなど、カクテルの名前にも影響を与えるほどです。
ライムやバナナを思わせるフルーティーな香りと、かすかな甘さがどんな割材ともマッチします。
パンペロ アニバサリオ
2種類のアメリカンオーク樽で長期熟成をされて造られるダークラムです。
ダークラムは、独特な甘みと香りを持っているのが特徴で、クセの強いお酒でもあります。
しかし、この一本は、ドライフルーツやシナモン、チョコレートのような香りが特徴的で、甘いお酒が好きな方であれば楽しめる味わいに仕上げられています。
ロン サカパ 23
プレミアムラムとも称されるほどの実力を持ったラム酒です。
6~23年間熟成した複数のラム酒をブレンドして造られており、キャラメルやバニラを思わせる甘い香りに、コクのある蜂蜜のような甘みを持っているのが特徴的です。
下の記事で、ラム酒のおすすめ銘柄をもっと詳しく紹介しているので、興味がある方はぜひ参考にしてみて下さいね。
焼酎の人気おすすめ銘柄3選
九州の方を中心に、多くの方が愛するお酒が焼酎です。
大きく芋焼酎・麦焼酎・米焼酎の3つに分類され、それぞれに原料ならではの芳醇な味わいがあります。
初心者の方に特におすすめなのは米焼酎で、この3つの中では風味ともに最もクセの少ない種類の焼酎になります。
そんな焼酎からは、
「魔王(芋焼酎)」
「吟香鳥飼(米焼酎)」
「森伊蔵(芋焼酎)」
の3銘柄が特におすすめです。
魔王
芋焼酎ですが、独特な香りが少なく、非常に飲みやすい風味に仕上がっています。
また、フルーティーさもあるので、焼酎初心者の方でも、思わずクセになってしまうような味わいを持っています。
吟香鳥飼
米焼酎を代表する一本で、フルーティーであり、すっきりとした後味が特徴的です。
焼酎初心者の方や女性にもおすすめしたい、間違いなく飲みやすく、美味しい一本です。
森伊蔵
〈3M〉と称されるプレミアム焼酎3銘柄のうちの一つです。
すっきりとした後味の中に、芋ならではまろやかな甘みがしっかりと感じられる味わいを持っています。
プレミア焼酎とだけあって価格も高めですが、通な人にはたまらない一本です。
焼酎にハマったら一度は飲んでみたいですね。
下の記事で、焼酎のおすすめ銘柄をもっと詳しく紹介しているので、興味がある方はぜひ参考にしてみて下さいね。
泡盛の人気おすすめ銘柄3選
焼酎と似たお酒に、泡盛があります。
よく混合されがちですが、実際は原材料が異なり、まったくの別物です。
沖縄で独自に進化したお酒であり、古酒(クース)という熟成した泡盛は、独特な芳醇な香り、複雑でまろやかな味わいを持ちます。
そんな泡盛からは、
「瑞泉 おもろ21年」
「元祖花酒舞富名」
「久米仙 十年熟成古酒」
の3つの銘柄がおすすめです。
瑞泉 おもろ
21年間もの時間をかけて貯蔵したお酒であり、高級な泡盛としても有名です。
古酒(クース)ならではの、深いコクとまろやかな味わいは分かる人ぞ分かる美味しさを秘めています。
元祖花酒舞富名
入手することがやや困難な泡盛で、そのため値段も張ります。
深い甘みを持っており、アルコール度数は60度なのでグッとくるアルコール感も感じることができます。
泡盛が好きな方には、ぜひ飲んで欲しい一本です。
久米仙 十年熟成古酒
10年古酒です。
バニラのような香り、豊かな味わいを楽しむことができ、泡盛初心者の方でも比較的飲みやすい味わいに仕上がっています。
また、数量限定で発売されているため貴重な銘一本でもあります。
下の記事で、泡盛のおすすめ銘柄をもっと詳しく紹介しているので、興味がある方はぜひ参考にしてみて下さいね。
ウイスキーの人気おすすめ銘柄
最後に紹介するスピリッツはウイスキーです。
ウイスキーは、スコットランド、アイルランド、アメリカ、カナダ、日本の5カ国で造られるものが有名で、それらは5大ウイスキーと呼ばれています。
それぞれに違った特徴があり、飲み比べるのも非常に楽しいお酒です。
そんなウイスキーからは、
「ジャックダニエル ブラック」
「ジムビーム」
「デュワーズ ホワイトラベル」
の3つの定番銘柄がおすすめです。
ジャックダニエル ブラック
アメリカを代表するウイスキーで、日本のみならず世界中から愛されているウイスキーです。
バニラやキャラメルのような香りとまろやかな味わいのバランスが良く、ストレートやロックにおすすめです。
ジムビーム
日本だけでなく世界中から人気のあるウイスキーです。
トウモロコシの香りの他に、バニラやキャラメルのような甘い香りが楽しめる一本で、女性にも人気の高い銘柄です。
ハイボールで飲んでも美味しく、ウイスキーがあまり得意でない方はハイボールで飲んでみて下さいね。
デュワーズ ホワイトラベル
ウイスキー消費大国であるアメリカでNo1のシェア率を誇るスコッチウイスキーです。
スコッチ・ウイスキーとはスコットランドで造られるウイスキーで、スモーキーな香りを持っているのが特徴です。
下の記事で、ウイスキーのおすすめ銘柄をもっと詳しく紹介しているので、興味がある方はぜひ参考にしてみて下さいね。
スピリッツで消毒はできるの?
明治10年、西南戦争の際に西郷隆盛率いる薩摩軍が消毒のために焼酎を買い占めた、という話もありますが、一般的にはアルコール度数70%、または同等程度のアルコール度数があれば消毒液に使えると言われています。
日本で流通しているお酒の中で、一番度数が高いと言われているのが「スピリタス」というお酒。
こちらはなんとアルコール度数96%という度数の高さで消防法上の危険物にも分類されています!
くれぐれも取り扱いには注意しましょう(笑)
まとめ
この記事では、スピリッツについて、その正体や飲み方、種類、スピリッツごとで人気おすすめ銘柄21選を紹介しました。
お酒の豆知識は飲みの場などでも生きてきます。
ぜひ、この機会にスピリッツとはなんなのか、しっかり覚えておきましょう。