みむろ杉の日本酒の評価とは?味やアルコール度数なども解説!

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出典:Amzon.jp

お酒好きの間で密かに話題の日本酒「みむろ杉」。
あなたはもう飲んだことがありますか?

アルコールをあまり感じない、まろやかで口当たりの良い味わいをしているこのお酒。
奈良県で作られているのですが、実は日本酒の歴史の始まりだとも言われているんです。

今回は、そんなみむろ杉の味、歴史、おすすめの銘柄や評価などを一挙にご紹介!

みむろ杉とは?


みむろ杉とは奈良県を代表する日本酒のこと。
漢字で「三諸杉」と書きます。
まろやかで口当たりの良い味わいで人気のこのお酒は、古くから奈良県で作られてきました。
日本酒造りの始まりだとも言われている、伝統的なお酒です。

みむろ杉の特徴

みむろ杉の味の特徴は、なんと言ってもアルコールをあまり感じないまろやかで口当たりの良い味わい。
その味の元となっているのは原材料のお米で、「露葉風(つゆばかぜ)」と呼ばれる奈良県オリジナルの品種を使用しています。
この露葉風を使うことで、米本来の味を感じられ、和食と合う味わいになっています。
また、みむろ杉に使用するのは「三輪山」から湧き出る澄んだ伏流水。
土地の水と土地のお米。
この2つが相俟ってまろやかな味わいを作り出しているのです。

みむろ杉の名前の由来


みむろ杉の名前は、奈良県北部にある「三輪山(みわやま)」に由来するとのこと。
三輪山は古くから「酒のもと」を意味する「三諸山(みむろやま)」と呼ばれており、そこに生えている杉の木に神が宿っていると考えられていました。
かつては、神官や僧侶以外は山に踏み入ることすら許されなかったのだとか。
それほど、人々から崇められ、大切にされていた山だったのですね。

そして、その「三諸」と「杉」を合わせて日本酒は「三諸杉(みむろすぎ)」と命名されることになったのです。

みむろ杉の歴史

日本書紀によると、日本の酒造りの歴史はこの奈良の三輪が発祥地だと言われています。
始まりは、実在した日本最古の天皇「崇神天皇(すじんてんのう)」が病で混乱していた国を治めるために酒を造らせ、神酒を奉納させたことだそう。

また、この地域にある「大神神社(おおみわじんしゃ)」は日本最古の神社として、また三輪山そのものをご神体として祀っているとして有名ですが、毎年秋になると「醸造祈願祭」が行われ、酒造りの発展が祈られています。

みむろ杉はどんな人におすすめ?

そんな伝統のあるみむろ杉。
大神神社のご神体である三輪山の伏流水と、「露葉風(つゆばかぜ)」と呼ばれる奈良県オリジナルの米の品種を使用しているため、全体的にアルコールをあまり感じない、まろやかで口当たりの良い味わいをしています。

銘柄によって特徴は変わりますが、「アルコールの匂いが苦手」という日本酒初心者でも親しみやすい味です。
日本酒が好きな人はもちろん、あまり得意でない人でも挑戦しやすいので、幅広くおすすめすることができます。

みむろ杉の種類

銘柄によってもみむろ杉の味わいの特徴は変わります。
ここからは、どんな種類のお酒があるのか、またそれぞれがどんな特徴を持っているのかを細かく見ていきましょう。
ぜひ、誰におすすめできるか思い浮かべながら見てくださいね。

みむろ杉 純米吟醸

みむろ杉の純米吟醸(じゅんまいぎんじょう)ですが、そもそも純米吟醸とは米・米麹・水のみで造られた’純米酒’と呼ばれる日本酒のこと。
米と水のみで造られているので、米本来のまろやかな香り・味わいを楽しむことができます。
ですから、「みむろ杉 純米吟醸」と一口に言っても種類は様々。
全体的に柔らかい口当たりのものが多いので、「アルコールが苦手」という人でも試しやすいものが多いでしょう。

精米歩合
60%以下
アルコール度数
13度程度


みむろ杉 大吟醸

大吟醸(だいぎんじょう)も、先ほどの純米吟醸とはお酒の原材料が違います。純米吟醸が米・米麹・水のみでお酒を作るのに対して、大吟醸はそこに「醸造アルコール」を混ぜて造ります。純米吟醸がまろやかな口当たりであるのに比べて、どちらかというとキリッと華やかな味わいをしているのが特徴です。お酒初心者よりも、どちらかというと元々日本酒が好きで得意な人が好みやすいお酒です。

精米歩合
50%以下
アルコール度数
13度程度

みむろ杉 山田錦

原材料の米は酒造りによく使われる「山田錦(やまだにしき)」を使用しており、米の旨味を感じつつも、瑞々しさがあり、どちらかというと軽口に感じるお酒です。香りもフルーティで後味に若干酸味が残る感じもあり、全体的にバランスがとれたキレのあるお酒です。料理と合わせる際は、味の濃い目のものや脂っこいものとも相性が良いでしょう。冷酒としても熱燗としてもまた違う種類の味わいを感じられ、様々な楽しみ方ができます。

酒米:山田錦

精米歩合
50%以下
アルコール度数
15度程度

みむろ杉 純米大吟醸

純米大吟醸(じゅんまいだいぎんじょう)とは、先ほどの純米酒と大吟醸酒の特徴が混ざったお酒のこと。原材料は純米酒と同じく米・米麹・水のみですが、精米歩合が50%以下であることは大吟醸酒と同じです。精米歩合が低い、ということは、米本来の旨味が残る、ということなので、これも日本酒好きな人には堪らないお酒です。「酒未来」などの新しい種類のお酒も出ているようなので、ぜひ一度試してみたいですね。

精米歩合
50%以下
アルコール度数
13度程度


みむろ杉 山田穂

酒造りによく使われる米「山田錦」の’母方’に当たる希少な品種「山田穂(やまだぼ)」を使用して造られたお酒。白桃を思わせるような味わいでほんのり甘く、それでいて酸味もあるのでこちらもバランスが取れています。透明感があり爽やかで、冷酒に飲むのに適しています。暑い時期には、より一層美味しく飲むことができるでしょう。白ワインが好き、なんて女性にプレゼントするのも良いかもしれませんね。

酒米:山田穂

精米歩合
60%以下
アルコール度数
13度程度


みむろ杉 菩提元 純米

「菩提元(ぼたいもと)」とは、 室町時代に奈良県でできた伝統的な酒母作りの手法のこと。この伝統ある手法で造られたお酒が500年の時を経て復活しました。濃厚な味わいでありながら、精米歩合が高いため、味わいは淡麗でストンと落ちるようなイメージ。若干、アルコール度数が高いのも特徴の一つです。菩提元を楽しみながら、奈良県の古い歴史の話に花を咲かせる、なんていう日があるのもいいですね。

精米歩合
70%以下
アルコール度数
16度程度


みむろ杉 特別純米 山乃かみ酵母

「山乃(やまの)かみ酵母」とは、日本酒発祥の地である大神神社の地域にある「ササユリ」の花から造られた酵母のこと。奈良県独自の酵母であると全国的にも有名です。「みむろ杉」の由来でもある「三輪山」を祀る大神神社の神域にあった花であることから、「山乃(やまの)かみ」と命名されたのだとか。山乃かみ酵母を使用して造られたお酒はキリッとしていて、脂っこい料理とも合うようです。

精米歩合
60%以下
アルコール度数
15度程度

みむろ杉 辛口純米「せっから」

「せっから」は漢字でかくと「切辛」。その名の通り、後味がキリッとした味わいの’辛口’のお酒です。ただ辛口である一方で、山田錦の米本来の味わいを楽しむこともでき、「キレ」と「旨味」を兼ね備えたお酒で、酒好きを唸らすことができる一本なのではないでしょうか。時期は暑い夏場、冷酒で飲むのがおすすめ。アルコール度数が高いこともあり、料理と合わせてゆっくりと飲むのが良さそう。
酒米:山田錦

精米歩合
70%以下
アルコール度数
16度程度

みむろ杉の評価とは?

古くから日本酒造りの中心のお酒であったみむろ杉ですが、全国的にも高評価を得ています。

2018年の日本酒コンテストでは「みむろ杉 純米大吟醸 山田錦」という名前のお酒が上位に入賞しており、古くから歴史のあるお酒は今もなお注目を集めているようですね。
また、そのまろやかで口当たりの良い味わいは料理にも馴染みやすく、種類にもよりますが、全体として人や料理を選ばないのも特徴。
ますます需要が増えていくことが容易に予想されます。

まとめ

今話題の日本酒「みむろ杉」、その特徴をお分かりいただけたでしょうか?
日本酒造り発祥の歴史ある土地で造られているお酒は、今もなお人々を魅了しており、また、新しい銘柄も出ていることから一層の注目を集めています。

味の好みや料理、季節と合わせて、様々な種類のみむろ杉を試してみたいものです。
まだ飲んだことがない人は、初めの一本をぜひ、お試しくださいね。

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