純米酒の特徴や飲み方と人気おすすめ10選を解説|賞味期限なども

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この記事では、「純米酒」についてどんな日本酒なのかといった特徴や、特徴ごとに分けられる種類、おすすめの飲み方などを解説します。
日本酒には多くの種類があり、それぞれの違いが分からなくなりがちですが、これさえ読めば大丈夫です。
また、最後には純米酒の人気おすすめ銘柄10選も紹介するので、美味しい日本酒を探している方も必見ですよ。

純米酒とは?その特徴


純米酒とは、お米と米麹、水だけでつくられたお酒のことを指します。
純米酒は醸造アルコールを添加しないで米、米麹、水だけで作った清酒の事を言います。
米の味わいをどっしり感じられて、他の種類の日本酒に比べると旨味や深いコクをもっとも味わうことができ、スッキリした味わいの日本酒が多いです。
純米酒の中にもいくつか種類があり、「純米大吟醸酒」「純米吟醸酒」「特別純米酒」が挙げられます。

純米吟醸酒・純米大吟醸酒とは

純米吟醸酒と純米大吟醸酒はどちらも「吟醸造り」という製法でつくられているのが特徴です。
「吟醸造り」とは、よく磨いたお米を低温で長時間かけてじっくりと発酵させる製法のことで、吟醸香と呼ばれる果実酒のようなフルーティな香りが生まれるのが特徴的です。

また、吟醸酒の中にも「純米」という言葉が入る日本酒があり、それが「純米吟醸酒」と「純米大吟醸酒」です。
この2つの大きな違いは、精米歩合の差です。
精米歩合というのは、お米を削る割合のことを指し、一粒のお米の60%を使用する場合は「精米歩合60%」というような表現をします。

純米吟醸酒は、精米歩合が60%以下のお米を使用しているのに対し、純米大吟醸酒は精米歩合が50%以下のお米を使用して造られています。
一般的に精米歩合が低いほど製造工程に手間がかかっており、純米大吟醸が”高級酒”として扱われるのはそのためです。

特別純米酒とは

また、純米酒の中にも「特別純米酒」と呼ばれるものがあります。
特別純米酒と名乗るには規定があり、
精米歩合が60%以下
特別な製造方法でつくられている
このうちどちらかの条件をみたせば特別純米酒と呼ぶことができます。
ちなみにですが特別な製造方法とは、低温長期発酵だったり、無農薬の酒米を使用していることが例に挙げられます。
また、「特別」とつくことで製造方法や原料にこだわったりと通常の純米酒とはひと味違う手間をかけているということを指しています。

特別純米酒と純米吟醸酒の違い

ここまでを読んで「ある矛盾」に気づいた方もいるのではないでしょうか?
それは、「特別純米酒」と「純米吟醸酒」の違いです。
純米吟醸酒の定義を復習すると、純米吟醸酒は「精米歩合が60%以下」、特別純米酒は「精米歩合が60%以下か特別な製造方法でつくられていること」です。
つまり、「精米歩合が60%以下」という観点においてこの2つの違いは存在しないのです。

実は、規定上「精米歩合が60%以下の特別純米酒」は「純米吟醸酒」と名乗ってもよいことになっています。
ですが、蔵元によってはあえて「特別純米酒」と名乗ることがあります。
ちなみに、その背景には、「吟醸香などではなく、純米酒としてその日本酒の味わいを楽しんでほしい」といった蔵元の思いや、「純米吟醸酒はすでに多くの商品がある」といった事情があります。

純米酒の賞味期限

純米酒の正味期限は、製造年月日から約10ヶ月とされています。
ちなみに、未開栓で日光に当たらず、涼しい場所で保管した場合の製造年月日から数えた日数なので、栓が開けられていたり、暑い場所で保管されていた場合は正味期限はより短くなってしまいます。
純米酒を保存するときは注意してくださいね。

純米酒の飲み方

せっかく日本酒を飲むなら、美味しく頂きたいですよね。
そこでここでは、純米酒初心者の方必見の基本的な飲み方と、それぞれで違ってくる味わいの特徴を紹介します。
ぜひ、これを参考にあなたにぴったりな飲み方を見つけて下さいね。

冷やで飲む


スッキリとした飲み心地が特徴的なのが、「冷や」で飲むこと。
冷やすことで香りが落ち着き、爽やかな口当たりになるので飲みやすさが増します。
また、日本酒独特の香りや甘みも抑えられ、「日本酒ならではのクセが苦手」という日本酒初心者の方におすすめです。
吟醸酒や正酒などのような爽やかな味のお酒が冷やで飲むのに向いています。

常温で飲む

お酒本来の味が最もよく分かる飲み方が「常温で飲む」です。
冷やさず、温めず、そのままの温度で飲みます。
15℃〜20℃の温度が目安です。
常温とはいっても、夏は少し冷やしたり冬は少しあたためたり季節によって15℃〜20℃になるように微調整します。
常温で飲むことで、甘み、酸味、苦味のバランスが調和した味わいを感じることができます。
この飲み方に適しているのは、純米酒や本醸造酒です。

熱燗で飲む


熱燗の特徴は深いコクとあたたかさが感じられることです。
しっかりと日本酒らしい味わいを感じたいという方には最もおすすめの飲み方で、温度としては30℃〜50℃くらいが目安です。
電子レンジで温めたり、湯煎で温めるのが一般的。
温めることで香りが飛ぶので、日本酒の香りが苦手という方におすすめな飲み方です。
純米酒や本醸造酒のようなしっかりとした味の日本酒が熱燗には向いています。

純米酒の合う料理と一緒に飲む


純米酒は肉料理、油いため、刺身などがよく合います。
料理に合わせて、熱燗や冷で飲み方を変え、自分の好みの飲み方を見つけましょう。

動画で見る!吟醸酒・純米酒・本醸造酒の違い

こちらの動画で、吟醸酒・純米酒・本醸造酒の違いを紹介しています。
「純米酒だけでなくもっとマルチなお酒の違いが知りたい」という方は、ぜひこの動画も参考にして下さいね。


吟醸酒・純米酒・本醸造酒の違いのまとめ

米と米麹、水だけが原料の日本酒が「純米酒」で、それに醸造アルコールを加えると「吟醸酒」「本醸造酒」とされます。
吟醸酒、本醸造酒はお米の精米歩合によって分けられます。
精米歩合が高ければ高い(より磨いているもの)ほどお米をたくさん磨いているということになるので、手間がかかっておりより香り高いお酒になります。
吟醸酒は、精米歩合が60%以下の白と米麹と水と少量の醸造アルコールからつくられおり、その一方で、本醸造酒は精米歩合70%以下の白米と米麹と少量の醸造アルコールからつくられています。

純米酒の人気おすすめ10選

菊水の純米酒/菊水酒造


燗から冷やまで様々な温度で楽しめる純米酒

菊水酒造が造るん日本酒「菊水の純米酒」です。
芳醇な風味を持った一本で、コクがありつつも飲みやすい味わいが特徴的な一本。
このお酒の最大の良さは、燗から冷やまで楽しめ、それぞれの温度で違う表情を見せること。
燗で飲めば、コクと純米酒ならではの旨みがしっかり感じられ、冷やで飲むとキレの良い飲み口を楽しむことができます。

特定名称 純米酒
原材料 米、米麹
アルコール度数 15度
精米歩合 70%
日本酒度 +2
甘口度 3.5 out of 5 stars (3.5 / 5)
香りの深さ 3 out of 5 stars (3 / 5)
総合評価 3.5 out of 5 stars (3.5 / 5)

日高見(ひたかみ)超辛口純米酒/平孝酒造


辛口と旨みのバランスが絶妙な純米酒

平孝酒造が造る純米酒が「日高見 超辛口 純米酒」です。
超辛口とあるように、日本酒度は+11で、他の日本酒のひとつ上をいっています。
辛口でありながらも、しっかりとしたお米の旨みは存在し、食中酒としてみぴったりな純米酒です。
おすすめの飲み方はお燗で、しっかりとしたコクを感じることができます。

特定名称 純米酒
原材料 米、米麹
アルコール度数 15度以上16度未満
精米歩合 60%
日本酒度 +11
辛口度 4.5 out of 5 stars (4.5 / 5)
香りの深さ 2.5 out of 5 stars (2.5 / 5)
総合評価 4 out of 5 stars (4 / 5)

春鹿 超辛口 純米酒 黒ラベル/今西清兵衛商店


超辛口を代表する奈良の純米酒

今西清兵衛商店が造る超辛口の純米酒です。
銘柄「春鹿」といえば、世界10数ヶ国で愛飲されている日本を代表する日本酒で、その代表が、この「超辛口 純米酒 黒ラベル」です。
穏やかな香り、滑らかな口あたりが特徴的な一本で、超辛口なのに飲みやすい純米酒です。

特定名称 純米酒
原材料 米(五百万石)、米麹
アルコール度数 15度
精米歩合 60%
日本酒度 +12
辛口度 4.5 out of 5 stars (4.5 / 5)
香りの深さ 2.5 out of 5 stars (2.5 / 5)
総合評価 4 out of 5 stars (4 / 5)

大七生もと 純米酒/大七酒造


「生もと造りの決定版」と称される純米酒

大七酒造が造る純米酒が、「大七純米生もと」です。
生もと造りという、「日本酒造りに欠かせない菌を、製造工程の中で自然の力で生み出す」という非常に手間のかかる製法で造られています。
上品な香りにお米の豊かなコク、程よい酸味がありフルーティーさを感じるのが特徴的です。

特定名称 純米酒(生酛)
原材料 米(五百万石)、米麹
アルコール度数 15度度以上16度未満
精米歩合 65%
日本酒度 +2
甘口度 3.5 out of 5 stars (3.5 / 5)
香りの深さ 4 out of 5 stars (4 / 5)
総合評価 4.5 out of 5 stars (4.5 / 5)

上善如水 純米 原酒/白瀧酒造


しっかりとした飲みごえのある純米酒の原酒

白瀧酒造が造る純米酒の原酒です。
原酒なので、アルコール度数は18度前後と高く、コクのある味わいのため非常に飲みごたえのある一本に仕上がっています。
後からついてくる辛口の味わいが、燗から冷やまでどんな温度でも楽しむことができます。

特定名称 純米酒
原材料 米、米麹
アルコール度数 18度
精米歩合 65%
日本酒度 +12
辛口度 4 out of 5 stars (4 / 5)
香りの深さ 3 out of 5 stars (3 / 5)
総合評価 4 out of 5 stars (4 / 5)

錦鯉(にしきごい)純米酒/今代司酒造


グットデザイン賞も受賞した「見ても、飲んでも」楽しめる一本

今代司が造る純米酒が「錦鯉 純米」です。
日本酒度や精米歩合などのお酒のスペックは非公開にされていますが、美味しいのは間違いない一本。
華やかなでクリアな風味、さらりとした口あたりが特徴的です。
また、錦鯉をイメージさせるオシャレなボトルに身を包んでおり、グッドデザイン賞を受賞した実績もあります。
お土産やギフトにもぴったりなお酒です。

特定名称 純米酒
原材料 米、米麹
アルコール度数 17度
精米歩合
日本酒度
甘口度 3.5 out of 5 stars (3.5 / 5)
香りの深さ 3.5 out of 5 stars (3.5 / 5)
総合評価 4 out of 5 stars (4 / 5)

越後鶴亀 純米酒/越後鶴亀株式会社


料理を選ばない、最高の食中酒

越後鶴亀が造る純米酒です。
上品なお米の旨みが感じられる一本で、軽くなめらかな飲み口とキレのある後味が特徴的な、純米酒らしい純米酒。
料理を選ばない、食中酒としてのレベルも非常に高いです。
ワイングラスでおいしい日本酒アワードで最高金賞を受賞した実績もある純米酒です。

特定名称 純米酒
原材料 米(五百万石、山田錦)、米麹
アルコール度数 15度
精米歩合 60%
日本酒度 +3.0
甘口度 3.5 out of 5 stars (3.5 / 5)
香りの深さ 3.5 out of 5 stars (3.5 / 5)
総合評価 3.5 out of 5 stars (3.5 / 5)

新政 亜麻猫(あまねこ)白麹仕込 純米酒/新政酒造


辛口白ワインのような純米酒

新政酒造が造る純米酒が「亜麻猫 白麹仕込 純米酒」です。
爽やかな酸味とやや甘みのある一本で、日本酒なのにまるで白ワインのような味わいを持っています。
飲み心地が優しく、普段日本酒を飲まれない方や、女性の方にもおすすめなフルーティな一本。

特定名称 純米酒
原材料 米(秋田こまち)、米麹
アルコール度数 14度
精米歩合 60%
日本酒度
フルーティー度 5 out of 5 stars (5 / 5)
香りの深さ 3 out of 5 stars (3 / 5)
総合評価 4.5 out of 5 stars (4.5 / 5)

ナルトタイ Onto the table 純米酒/本家松浦酒造場


飲む場面を選ばないカジュアルな感覚の日本酒

本家松浦酒造が造る純米酒です。
ワイン瓶にPOPな鳴門鯛のイラストが描かれており、日本酒らしくない見栄えをしています。
また、食事に合わせやすいシンプルな旨みを持った日本酒で、「Onto the table」という銘柄名どおり、食卓の上に置いてどんな時でも楽しめる日本酒です。
毎日の嗜むお酒ににおすすめしたい一本です。

特定名称 純米酒
原材料 米、米麹
アルコール度数 15度以上16度未満
精米歩合 65%
日本酒度
甘口度 3.5 out of 5 stars (3.5 / 5)
香りの深さ 3.5 out of 5 stars (3.5 / 5)
総合評価 3.5 out of 5 stars (3.5 / 5)

作 インプレッションG 純米原酒/清水清三郎商店


フレッシュな飲み飽きしない純米酒

清水清三郎商店が造る純米酒で、「作 インプレッションG」は、同蔵元の日本酒「作 玄乃智」 の直汲みバージョンを意味しています。
爽やかな香りに、品の良い味わいを持ったフレッシュな風味をした一本です。
全体的にシャープに仕上げられており、飲み飽きしない純米酒です。

特定名称 純米酒
原材料 米、米麹
アルコール度数 16度
精米歩合 60%
日本酒度
甘口度 3.5 out of 5 stars (3.5 / 5)
香りの深さ 3.5 out of 5 stars (3.5 / 5)
総合評価 3.5 out of 5 stars (3.5 / 5)

まとめ

この記事では、純米酒について、特徴や種類、おすすめの飲み方、人気おすすめ銘柄10選を解説しました。
日本酒はどんな種類のものでも美味しいですが、素材の味わいを最も楽しめるのがシンプルな純米酒です。
ぜひ、この記事を参考にしながらあなたにぴったりな一本に出会ってくださいね!

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