日本酒を代表する人気銘柄である「獺祭」は皆さんご存知ですよね?
ですが、日本酒「獺祭」とひとえに言っても、その種類も多く、結局のところどれが美味しいのか分からないという方も少なくないのではないでしょうか?
そこで、この記事ではそんな「獺祭」について種類やランク、本当に美味しいおすすめの銘柄はどれなのか?について解説していきます。
獺祭とは?
獺祭とは、旭酒造さんが造っている日本酒です。
その人気ぶりは皆さんも知るところで、数多のお酒のコンクールで輝かしい受賞歴を持っていたり、生産が追いつかずにネット販売ではプレミア価格がついていることもあるほど。
そんな獺祭ですが、何がそんなにすごいのでしょうか?
全て純米大吟醸
まず挙げられるのが、獺祭の日本酒は全て純米大吟醸という点にあります。
純米大吟醸とは、日本酒の中で言えばトップクラスに位置するお酒で、原料は米・米麹・水で造られ、さらに精米歩合50%以下の日本酒のことを指します。
他の日本酒よりも造るのに手間がかかることから比較的高値で販売されているのも特徴的です。
全て山田錦を使用
また、獺祭の原料には必ず「山田錦」というお米を使用しています。
日本酒を造る際には、ただのお米ではなく、お酒作りに適した酒造好適米というものを使うことが多く、「山田錦」はその酒造好適米の中で、最も高く評価されているお米です。
このように、原料にこだわり、手間も惜しまずに造られることから獺祭は非常に高い評価を得ているのです。
獺祭の味わいの特徴
そんな獺祭ですが、銘柄の数は多くあれど共通して持つ味わいがあります。
それが、「フルーティーで飲みやすい」という点です。
普段から日本酒を飲む方にとってはもちろん、そうでない方でも驚くほど飲みやすい、華やかな香りや柔らかな甘みを持っています。
日本酒初心者の方でも飲みやすいことも、獺祭が人気の高い理由のひとつに挙げられます。
獺祭の全種類一覧
- 獺祭 磨き その先へ(精米歩合非公開)
- 獺祭 純米大吟醸 磨き二割三分 遠心分離(精米歩合23%・遠心分離の技術用いた製法)
- 獺祭 純米大吟醸 磨き三割九分 遠心分離(精米歩合39%・遠心分離の技術を用いた製法)
- 獺祭 純米大吟醸 磨き二割三分(精米歩合23%)
- 獺祭 純米大吟醸 磨き三割九分(精米歩合39%)
- 獺祭 純米大吟醸 45(精米歩合45%)
- 獺祭 純米大吟醸 スパークリング45(精米歩合45%のスパークリング)
- 獺祭 磨き二割三分 発泡にごり(精米歩合23%のスパークリング)
- 獺祭 磨き三割九分 発泡にごり(精米歩合39%のスパークリング)
- 獺祭 発泡にごり酒50(精米歩合50%のスパークリング)
- 獺祭 純米大吟醸48 寒造早槽 しぼりたて生酒
- 獺祭 温め酒50 (精米歩合50%の熱燗用)
- 獺祭 磨き二割三分 遠心分離 おりがらみ(精米歩合23%)
- 獺祭 磨き三割九分 純米大吟醸 槽場汲み(精米歩合39%の生原酒)
- 獺祭 夏仕込み しぼりたて生 純米大吟醸 三割九分(精米歩合39%の季節限定酒)
- 獺祭 等外(等外米を使用した獺祭50)
- 獺祭 等外23 (等外米を使用した獺祭2割3分)
- 獺祭 古酒
- 獺祭 初心
- 獺祭 試
- 獺祭 島耕作(東日本豪雨災害復興支援特別酒)
※過去の限定酒も含みます。
獺祭にはランクがある!?
今見ていただいたように、獺祭には非常に多くの種類があり、どれも最高ランクに位置するお酒なのですが、その中でもさらにランクをつけるとすれば「精米歩合」が重要となってくるでしょう。
精米歩合とは、お米を削って残った割合のことを指します。
精米歩合23%であれば、贅沢にもお米の73%を削って、本当に酒造りにふさわしい23%のみで造っているということになります。
この精米歩合の数値が小さくなればなるほど、お米を削る手間や技術が必要であり、良いお酒が完成するわけです。
獺祭で言えば、やはり精米歩合が23%>39%>45%の獺祭といったようにランクが決まっていきます。
獺祭のおすすめの飲み方
そんな獺祭ですが楽しんで飲むためには、先ほどのランクを遡って飲むことがおすすめです。
つまり、最初に45%、次に39%、最後に23%という順番に飲むということです。
こうすることで、それぞれの違いを顕著に感じることができ、より一層、獺祭の味わいが楽しめます。
どれが美味しいの?【評価や口コミを検証】
さて、ですがやはり気になるのは”結局のところ、どれが一番美味しいのか?”ではないでしょうか。
ここでは、それぞれの違いと口コミや評価を見ていきましょう。
精米歩合45%・39%・23%を比較
精米歩合45%の特徴
- フレッシュな香り
- 果実味のあるフルーティーさ
- 価格は手頃
精米歩合が45%でも非常に飲みやすい日本酒であることは間違いなさそうです。
また、価格も手頃ということもあり、日本酒初心者の方には間違いなくこれがおすすめでしょう。
精米歩合39%の特徴
- 吟醸ならではの華やかな香り
- フルーティーというよりは、丸みのある甘み
- 価格は45%の1.5倍ほどとやや高め
全体として受ける印象は、45%のものよりも「上品な味わい」です。
ある程度日本酒を飲みなれており、落ち着いた一本が飲みたいという方にはこちらの方がおすすめ。
ですが、値段も違いますし、トータルして45%と23%どちらの方が美味しくて良い日本酒なのかというと勝敗をつけるのは難しい印象を受けます。
精米歩合23%の特徴
- 透明感のある甘み
- スッキリとした、嫌味のない後味
- 価格は45%の3倍以上と高め
その一方で、精米歩合23%までいくと、その格の差は見えてきます。
獺祭は精米歩合によらず全体的に飲みやすいのですが、23%はさらにその上を行きます。
価格は高めですが、飲んでみる価値は間違いなくある一本です。
遠心分離とノーマルなものを比較
次に、遠心分離とノーマルな獺祭を比較してみましょう。
遠心分離の技術を使った獺祭は、ノーマルなものよりも米の旨味が強く、後味に嫌味が残らないという特徴があります。
日本酒初心者の方にとっては、遠心分離の方がおすすめです。
獺祭の人気おすすめ銘柄ランキング5
5位.獺祭 純米大吟醸 スパークリング45
ランキング5位は、「獺祭 純米大吟醸 スパークリング45」です。
こちらはスパークリングなので、普通の日本酒を探されている方にとっては不向きかもしれません。
ですが、そうでない方、特に「獺祭」を味わいってみたいという方や日本酒初心者の方にはおすすめで、獺祭のフルーティーさ低価格で十分に楽しむことができます。
4位.獺祭 純米大吟醸 磨き三割九分 遠心分離
ランキング4位は、「獺祭 純米大吟醸 磨き三割九分 遠心分離」です。
遠心分離は、通常の獺祭よりも米の旨味が強く、嫌味のある後味が少ないことが特徴的です。
味わいは申し分ないですが、値段もやや高めということもあり今回は4位となりました。
3位.獺祭 純米大吟醸 45
ランキング3位は、「獺祭 純米大吟醸 45」です。
精米歩合は45%と他の銘柄よりも若干劣るものの、品質の高さは申し分なく、何よりも低コストで楽しむことができます。
日本酒初心者の方や、初めて獺祭を飲むという方にはベストな一本です。
2位.獺祭 純米大吟醸 磨き二割三分
ランキング2位は、「獺祭 純米大吟醸 磨き二割三分」です。
値段こそ高めですが、他の日本酒では味わうことができない至高の風味を楽しむことができます。
お酒好きであれば、一度は飲んでおきたい銘酒です。
1位.獺祭 磨き その先へ
ランキング1位は、「獺祭 磨き その先へ」です。
精米歩合率は非公開となっていますが、23%以下であるとされています。
また、製造方法も非公開となっておりその正体は長い間謎のベールに包まれたまま。
実は、このお酒は安倍総理がオバマ大統領へプレゼントした一本としても有名です。
価格は定価で3万を超えるほど高価ですが、一度は飲んでみたいですね。
まとめ
この記事では、日本酒獺祭について、その種類や特徴、どれがおすすめなのかを解説しました。
どれも銘酒であることは間違いないので、ぜひこの機会に一度飲んでみてくださいね。