お酒があまり好きじゃない人、体型を気にしてあまり飲みたくない人、必見!
今、特に女性の間で話題の「薬酒(やくしゅ)」、あなたは知っていますか?
お酒をあまり飲めない人が好む薬酒とは?どんな効用があるのか?おすすめの薬酒は?作り方は?
気になる全貌をリサーチ!薬酒のおすすめ人気ランキングもすべて、これを見れば全て丸わかり!
薬酒とは?
「薬酒」とは、簡単に言うと、体に良い効果のあるお酒のこと。
醸造酒を作る際に原料の一部に「生薬(しょうやく)」を加える、または蒸留酒や醸造酒に生薬を浸すなどして作るお酒です。
ちなみにこの生薬とは、体質改善に効果のあると言われている自然由来の植物・動物などの産物で、漢方薬にも使われています。
西洋で言うところの‘ハーブ’のようなものですね。
さて、中国では古来から薬酒が作られてきたそうですが、近年日本でもその存在が注目され始めました。
種類は多く、効能もさまざま。どんなものがあるのでしょうか?
薬酒の選び方
薬酒の種類はさまざま。原料の生薬やお酒により全く違うので、「選び方が難しそう」というイメージがありますね。
でも選ぶときに注目すべきは、ずばり3点!
「医薬品の分類」もしくは「効果・効能、配合成分」、「アルコール度数」で選びましょう。
医薬品の分類で選ぶ
薬酒も立派なくすり。薬酒の中には、厚生労働省が認可している「第◯類医薬品」というような表記があるものもあります。
この医薬品の分類を基準に選んでみるのはどうでしょうか?
市販で販売されているものには、「第二類医薬品」のものが多く、薬剤師からの説明が必要でないものがほとんど。
でも、購入時に薬剤師にちょこっと聞いてみるのも良いかもしれません。
なお、医薬品ではないものもあるので、購入時はしっかりと表記を確認しましょう。
効果・効能、配合成分で選ぶ
今どんな不調を抱えていて、どう改善したいですか?
症状によって、おすすめの薬酒は変わります。
「胃腸が弱い」や「冷えやすい」、「疲れやすい」など不調の出方は人それぞれ。
自分自身の身体がどんな効果・効能を求めているのか、薬酒を選ぶ前に振り返ってみましょう。
また、配合成分も確認すべし。自分が苦手な成分が入っていないか、事前に確認が必要です。
体調を良くするための薬酒です。
身体と向き合う良い機会になるかもしれません。
アルコール度数で選ぶ
これが一番分かりやすい選び方かもしれません。
体に効能のある’薬’として飲むとはいえ、「やはりあのアルコールっぽい味が苦手..」と薬酒を避けてしまう人も多いのではないでしょうか。
そんな人に朗報です。薬酒の中にもアルコール度数12度〜50度程度まで種類があり、アルコールが苦手な人にも優しいものもあるようです。
またお湯や炭酸、ジンジャーエールなどで割って飲みやすくする方法も。
飲み方については後ほど詳しくご紹介しますね。
薬酒のおすすめ人気ランキング10選!
薬酒とはどんなものか、また選び方もざっくり分かったところで、早速人気の薬酒を10種類見ていきましょう!
味も成分も効能もアルコール度数もさまざま。どれが自分の今の身体に合うか、ぴったりのものを探してみてくださいね。
1.薬用養命酒
「薬酒を知らなくても薬用養命酒は聞いたことがある!」なんて人も多いのではないでしょうか。
養命酒にはなんと14種類もの生薬が溶け込んでおり、その効能も多岐に渡り、現代人の抱える不調を解決してくれそう。
身体の健康を保つために本来持っている働きを整えてくれる、万能で、かつ誰もが知る安心感もありますね。
家族にひとつ、みんなでシェアするのも良いかもしれません。
医薬品として指定されているので、飲み分量には注意が必要。
医薬品の分類:第二類医薬品
効果・効能:胃腸虚弱、食欲不振、血色不良、冷え症、肉体疲労、虚弱体質、病中病後
配合:インヨウカク、ウコン、ケイヒ、コウカ、ジオウ・シャクヤク・ニンジンなど
アルコール度数:14度
2.高麗人参酒
高麗人参、聞き馴染みのある言葉ですね。そう、中国・韓国では2000年以上昔から薬として使用されてきた高麗人参は、薬酒として飲むこともできるんです。
体調改善のみならず、精神状態安定にも役に立つと言われています。
医薬品の分類:医薬部外品
効果・効能:疲労回復、食欲不振、血色不良、冷え症、肉体疲労、虚弱体質、病中病後
配合:乾燥高麗人参、蒸し高麗人参、エゾウコギ(シベリア人参)の3つの人参など
アルコール度数:15度
3.十六味保命酒
広島県で300年以上前から作られてきた伝統あるお酒。
こちらにも高麗人参などが使われ、またお酒は広島県産のお米の麹から手作りだとか。
味の特徴として甘みは強く、ただ砂糖ではなく麹から出る自然の甘みが出している味だそう。
お酒の他に保命酒が練り込まれたのど飴なども販売されています。
医薬品の分類:医薬部外品
効果・効能:疲労回復、食欲不振、血色不良、冷え症
配合:高麗人参、菊花、黄精、桂皮など
アルコール度数:14度
4.マカ ストロング 陶陶酒 辛口
「マカ」とは、標高4,000mにも及ぶ南米アンデス高地の植物のこと。
古くからその高い栄養価とバランスの良さに注目が集まっていたそう。
そのマカをつけるのが「陶陶酒(とうとうしゅ)」と呼ばれる薬用酒である。
陶陶酒のみでも薬酒として飲むことができるが、そこに栄養価の高いマカが入ることで、日々の活力に繋がること間違いなし。
ウイスキーなどスッとした味わいのお酒が好きな人におすすめ。
医薬品の分類:医薬部外品
効果・効能:疲労回復、冷え症、抗活性酸素、発汗、鎮痛など
配合:反鼻、マムシ蛋白分解物、桂皮、人参など
アルコール度数:29度
5.夜のやすらぎハーブの恵み
お休み前におすすめのお酒。薬用養命酒と同じ会社で作られていて、より美味しさ・味わいに重点を当てて作られたものです。
薬酒を飲んだことがない人や、アルコールが苦手な人がチャレンジしやすそう。
お湯割りやソーダ割など、自分に合う飲み方を試してみるのが良さそうですね。
医薬品の分類:医薬部外品
効果・効能:胃腸虚弱、食欲不振、血色不良、冷え症、肉体疲労、虚弱体質、病中病後
配合:甜杏仁、クロモジ、カモミール、ねむの木、クコの実など
アルコール度数:13度
6.【麹醇堂】百歳酒
なんともめでたい名前のこのお酒。百歳酒は日本酒のようなまろやかで少しフルーティな味わいが特徴。
蒸した米を醸造する方法とは異なり、生の米を粉状にした上で、発酵させているため、二日酔いになりやすい人にももってこいですね。
日本酒と同じく、料理と合うのも◯。
医薬品の分類:医薬部外品
効果・効能:肉体疲労、食欲不振、肝機能疲労、血色不良、冷え症など
配合:クコの実、高麗人参、みかんの皮、チコリー、ハイビスカスなど
アルコール度数:13度
7.シャルトリューズ・ヴェール(緑)
お次はフランスから。フランスのラ・グランド・シャルトリューズ修道院で製造されるリキュール。
400年程前から作られ続けているこちらのリキュール、なんと一部の修道士のみぞそのレシピを知っているとか。
調合された香草・ハーブの香りが、高いアルコールでさらに香り立つこのリキュールです。
カクテルとしておしゃれに飲みのが良さそうですね。
薬酒としては変わり種ではありますが、一度試してみたいものです。
医薬品の分類:医薬部外品
効果・効能:不明
配合:不明
アルコール度数:55度
8.山楂酒
山楂酒(さんざししゅ)は中国の代表的な果実「山楂」を使ったお酒。甘酸っぱい香りがあり、また料理とも合うのが特徴。
油っこい料理を食べる時は消化を促す効果もあるのだとか。
ソーダ割やヨーグルトドリンクと割って飲むと果実の香りが楽しめそうです。
また、飲み物として楽しむのみならず、ドレッシングとして使ったり、お菓子作りの隠し味として甘酸っぱい山楂酒を使うのはいかがでしょうか?
医薬品の分類:医薬部外品
効果・効能:冷え症、血色不良、胃腸虚弱など
配合:山楂
アルコール度数:12度
9.のどにやさしい 手造り かりん酒
程よい酸味と果実の香りがフワッと広がるかりん酒。
女性受けしやすそうで、またあまり癖がないのでプレゼントとしてもおすすめできそうです。
そもそもかりんとは、生食には適していないのですが、古くから喉の痛み止めとして使われてきたそう。
喉が少しでも痛いとちょっと気になる今日この頃。
お酒を楽しみながら喉の痛みを和らげると言うのも良いかもしれませんね。
医薬品の分類:医薬部外品
効果・効能:疲労回復など
配合:かりん
アルコール度数:17度
10.黄帝酒
インパクトの強いこのお酒「黄帝酒(おうていしゅ)」。
医薬品として指定されているので、飲む量には注意が必要。お酒を楽しむ、と言うよりは薬として飲む目的で作られています。
胃腸を整えたり、身体を温めたり、疲れを感じやすい現代人が感じやすい不調を改善してくれます。
医薬品の分類:第三類医薬品
効果・効能:疲労回復、食欲不振、血色不良、冷え症、肉体疲労、虚弱体質、病中病後など
配合:チョウジ、ソウジュツ、ケイヒ、サンショウ、キキョウなど
アルコール度数:14度
薬酒の作り方や飲み方を紹介
おすすめ10選を見てきたところで、「どれもアルコール度数が強くて飲めなさそう..」と思ったそこのあなた!
あなたの好きな材料で、好きな作り方・飲み方で楽しむことができるのも薬酒の魅力の一つ。
ここからは実際の作り方や飲み方を見ていきましょう。
生薬一種類で作る
何か一つの症状の改善に絞りたい時に、生薬一種類のみで薬酒を作ってみましょう。
例えば、食欲不振。暑い時期に夏バテで一時的に食欲がなくなる、そんな経験はないでしょうか?
そういった慢性的でない症状におすすめなのが、こちらのお酒。
症状を改善する効能がある生薬一種類のみでお酒を作ることで、短期間での改善に効果があると言われています。
一時的な身体の疲れや季節によって現れる症状の改善に持ってこい、ということですね。
数種類で作る
複雑な症状、慢性的な症状を改善したい時におすすめできるのが、こちらのお酒。
数種類の生薬でお酒を作ることで、さまざまな効果を得やすいと言われており、また、一種類の生薬で作られた薬酒と比べて、長期的に効果が現れます。
ただ、注意すべきなのは、生薬の成分が多様な分、体が感じる効果が強くなりすぎる場合があり、負担がかかる可能性があるということ。
数種類の生薬で作った薬酒を飲む場合は、飲み過ぎや生薬の漬けすぎには気をつけることが大切です。
薬酒の作り方
作り方は意外と簡単で、好きな材料をお酒に漬けるだけ。
氷砂糖を入れると素材の成分がさらに抽出されるようだが、なくても大丈夫とのこと。
アルコール度数は35度程度の「ホワイトリカー」という甲類の焼酎で作ることが基本です。
お酒に浸けてから2週間程度すると、薬酒として楽しむことができます。
ただ、気をつけないといけないのは酒造法。穀物やブドウを混ぜてはならず、また20度以上のお酒を使わないと法律違反になってしまうので注意が必要です。
薬酒の飲み方
薬酒をどう楽しむと良いのでしょうか?
普通のお酒と同じように、ストレートやロックで、また何かと割って飲む方法もあります。
例えば、お湯や炭酸、ジンジャーエール、トニックウォーター、などお酒の味が薄れにくいもので割るのがおすすめ。
医薬品でない薬酒は1日に飲む目安が決まっていません。
しかし、アルコール度数が高いことは忘れず、また日々飲み続けると効果が出やすいので、美味しく飲める範囲で毎日少しずつ楽しんでみましょう。
食材の種類
では実際に薬酒を作るには、どのような食材を用いればよいのでしょうか。
ここでは、初心者でも使いやすい食材をご紹介いたいます。
なつめ
クロウメモドキ科ナツメの果実。
効能としては、胃腸の働きを助け、元気にし、血液を補う。食欲不振、貧血、めまい、不眠、アレルギー症状の緩和などにも使用されます。中国では、1日3個食べると老化しないということわざがあるほどです。
クコの実
ナス科。
肝や腎機能の働きをサポートし、滋養強壮や、老化防止に良いと言われれいます。
目に栄養を与え、目の疲れやドライアイ、視力低下など目のトラブルにも効果があり、薬酒以外にもおかゆ、スープ、お茶、炒めものなどに幅広く使ます。
紅花
キク科ベニバナの花びらです。
血液循環をよくして止痛作用があります。生理をスムーズに促す作用があるので、血行不良による生理痛や打撲の内出血に効きます。皮膚の化膿や胸の痛み、産後のお露にも用いられますが、妊婦や月経過多には禁忌の食材です。
まとめ
ここまで薬酒の作り方や人気ランキングを見てきましたが、いかがでしたか?
自分に合いそうなお酒は見つかりましたか?
薬酒は普通のお酒として楽しむ要素もありつつ、その一方で自分の体質改善に働きかけてくれる、楽しんで飲むことができる薬のようなもの。
最近では薬酒を提供するバーも出てきたとか。
自分なりの薬酒との付き合い方を見つけて、楽しんでくださいね。