いくら飲んでもなぜか酔えない…あなたはそんなことを経験したことがありませんか?
また、どれだけ飲んでも酔わない「ザル」の人に出会ったことはありませんか?
アルコールを摂取しているのに全く酔わない、そんなことあり得るのでしょうか。 誰もが一度は思ったであろう疑問、飲んでも酔えない理由を、こちらではっきり解明してみましょう!
いくら飲んでも酔えないのはなぜ?
みんなと同じペースで飲んでいるのに、いつまでたっても1人シラフのまま…
量を多く摂取したところで、酔うことができません。
こういった場合、周りとの違いはどこにあるのでしょうか。
実はいくら飲んでも「酔えない人」には、3つの特徴がありました。
飲んでも酔えない人の特徴とは
酔わない人の特徴は、大きく以下の3つに分けられます。
・無意識に「酔えない」と自己暗示をかけてしまっている
・生まれ持った体質でアルコールに強い
・事前準備やお酒の飲み方によって酔いにくくなっている
こちらでは酔えない体質と準備、飲み方について詳しく掘り下げていきます。
体質的な問題
お酒に強い・弱いといった体質は、肝臓のアルコール分解能力によって決まります。
分解の機能性は遺伝子の組み合わせによって異なり、これにより個人差が生じます。
日本人の約半数がアルコールに弱い体質と言われたり、お酒の強さは遺伝する、と言われるのは、このような理由があるからです。
自己免疫疾患やアルツハイマー病の治療薬開発に取り組んでいるトレバー・クレー氏によると、アルコール耐性が他の人と比べて一定数高い人がいると言われています。
アルコールをたくさん飲む人は、
1.アルコールをたくさん飲んでも、血中アルコール濃度は比較的低い
2.血中アルコール濃度が高くても、比較的機能的
であるようです。
これには2つ考えられる理由があって、1つ目の理由はアルコール依存症の人は、肝臓が肥大していて、通常の肝臓よりも大量のアルコールを処理できるというものです。
お酒を毎日毎日飲んでいる間に、肝臓も大きくなってしまうようです。
2つ目の理由は、アルコールに心理的に適応しているというものです。
一部のアルコール依存症の人は、血中アルコール濃度が1%以上でも、車を運転できるほど脳の機能がしっかりしている人がいるそうです。通常は0.4%を超えると昏睡状態に陥り致命的になることが多いと言われています。
このような一部の人たちは肝臓が大きくなったことではなく、脳の細胞自体にアルコール耐性があると考えられています。
しかし、たとえお酒に強くても深酒は身体に良くないし、体質が原因で全く酔わないということはありません。
満腹状態ではアルコールは吸収されず酔いづらい
満腹状態での飲酒は酔いづらい、とも言われており、これには身体のエネルギーを吸収するはたらきが原因しています。
お腹いっぱい食べて胃の中に十分な栄養があると、身体のエネルギー吸収力が落ち着きます。
その結果、たくさん食べた後に飲酒しても、アルコールは胃や小腸に吸収されにくく、酔いづらくなるとされています。
水・お茶を多めに飲んでいる
酔わない理由には、飲酒時に摂取する水やお茶の量が大きく関係しています。
これには単純にアルコール濃度を薄めるだけでなく、お酒が原因の脱水症状を防ぐ効果もあります。
飲んでいるお酒と同量以上を目安に水やお茶を摂取することで、酔いにくくなると言われています。
また、飲酒前にたくさんの水分を摂取しておくことも、酔わない理由のひとつとされています。
一口飲んでから3分待つと、酔わない
酔わないためには、胃や肝臓を十分に機能させることが重要です。 タイトルに沿って解説
体内へ急激にアルコールが入ると、空腹であればあるほど胃に素早く吸収され、肝臓へと運ばれて酔いやすくなってしまいます。
飲みはじめの一口目の後、3分ほど空けるだけで肝臓のアルコールに対する準備ができて、酔いにくくなるそうです。
実に簡単な方法ですが、たったそれだけでもアルコールの代謝機能が変わってくるというので驚きです。
酔わない準備をしている
酔わない対策として、コンビニなどで手に入るドリンクやサプリメントが有名です。
これらに多く含まれるタウリンという物質には、肝臓のアルコール分解を手助けし、効果的に体外へと排出するはたらきがあります。
タウリンはシジミやイカ、牡蠣などの魚貝類に多く含まれているので、飲み会前のランチなどで摂取して、知らないうちに酔わない準備をしていることもあるかもしれませんね。
まとめ
いかがでしたか。
お酒を飲んでも酔えない、という方は当てはまる特徴があったでしょうか。
また、お酒に酔いたくない人にも、参考になる飲み方がご紹介できたかと思います。
酔わないからといって、大量の飲酒をすると体に悪影響を及ぼします。
あくまでも飲酒はほどほどに、楽しく美味しくいただきたいものですね。