ノンアルコール飲料を代表するものといえば、間違いなくノンアルコールビールでしょう。
今や、ノンアルコールビールの種類は20種類を超えており、その存在感はますます大きくなるばかりです。
その一方で、発売されているにも関わらず、長い時間陰に身を潜めたままのノンアルコール飲料があります。
それが、「ノンアルコール日本酒」です。
この記事では、そんなノンアルコール日本酒について、普段目にする機会が少ない理由やその味わいなどを解説していきます。
ノンアルコール日本酒とは?
「そんなもの見たことも、聞いたこともない」という方も多いのではないでしょうか?
ですが、実はノンアルコール日本酒は2003年から発売されており、昔から存在し続けています。
では、なぜノンアルコール日本酒を普段目にすることは少ないのでしょう?
淘汰された飲み物
ノンアルコール日本酒を普段見かけることが少ないのは、結論から言うと、「人気が出なかったから」です。
そもそも、ノンアルコール飲料というものが登場、浸透したのは、2003年の道路交通法の改正がきっかけです。
それ以降、ノンアルコールビールを筆頭にこの市場は拡大していき、さらなる法改正に合わせて、ノンアルコール飲料は「わずかなアルコール量のお酒」から「アルコール量0%のお酒」へと成長していきました。
※ノンアルコールの定義は、アルコール量が1.0%未満から0.0%のお酒
一方で、この時代の波に悩まされ、順調な市場から淘汰された飲み物が「ノンアルコール日本酒」なのです。
日本酒はアルコールがあってこそ
日本酒といえば、甘みや辛み、酸味や苦味と複雑な味わいを持ったお酒であり、この味わいこそが日本酒の大きな魅力です。
ですが、この複雑な味わいをつくっているものこそが「アルコール」
つまり、日本酒からアルコールがなくなってしまうと、日本酒ならではの複雑な味わいをも失ってしまうわけです。
その結果、メーカーがどんなに苦労しても、ノンアルコール日本酒は本物の日本酒からかけ離れたものになってしまい、結果として人気が出なかったのです。
ノンアルコールは美味しい?おすすめの飲み方は?
さて、それでもノンアルコール日本酒というものは、数こそ限定されますが今でも数種類は販売されています。
そうなると、気になるのはやはり「味わい、美味しいのか?」です。
実際に飲んだ人の評価や口コミ
実際にノンアルコール日本酒を飲んだ方の評価や口コミを総括すると、
「日本酒には限りなく近い」
です。
実際に、「本物の日本酒を飲んでいるのと変わらない」「清酒そのもの」「良い意味で期待を裏切ってくれた」というかなりの、高評価をする人も多くいます。
その一方で、「アルコールがないので、キレがない」「味わいは日本酒なんだけど、正直微妙」といった声もあります。
ですが、今述べたように、味わいというポイントでは、かなり本物の日本酒に近づいていることは間違いありません。
ですが、やはりアルコールが入っていないぶん、言葉では表現しきれない違和感というものは存在しそうです。
どこで売ってる?
ノンアルコール日本酒は、一部のコンビニやスーパー、ネット販売でも購入することができます。
ノンアルコール日本酒は、淘汰されたお酒ではありますが、それでも、今もなお販売されている商品に関しては高いクオリティを持っていると考えて問題ないでしょう。
興味がある方は、ぜひ近くのお店か、ネット販売で購入してみてくださいね。
ノンアルコール日本酒の人気おすすめ銘柄
最後に、現在でも購入することができるおすすめのノンアルコール日本酒を紹介します。
ぜひ、これを参考にしてあなたにぴったりなノンアルコール日本酒を選んでみてくださいね。
月桂冠スペシャルフリー
大手月桂冠の作るノンアルコール日本酒
日本酒製造の大手メーカーがつくる、ノンアルコール日本酒「月桂冠スペシャルフリー」です。
大吟醸をイメージして作られており、華やかな香りと、やや甘口な味わいが特徴的です。
また、「毎日の食卓」をポイントともしており、食事との相性が高い一本でもあります。
名称 | ノンアルコール日本酒 | 原材料 | 柚子抽出物(国内製造)、調味料(アミノ酸、無機塩)、酸味料、香料、甘味料(ステビア)、香辛料 | アルコール度数 | 0.00% |
零の雫(ぜろのしずく)
独自製法で作られた純米酒テイストの一本
福光屋独自の「トリプルゼロ醗酵」により実現した、アルコール0.00%のノンアルコール純米酒テイスト飲料です。
本物の日本酒同様、国産の酒造好適米を100%使用しており、お米本来のふくらみのある旨味をポイントとしています。
純米酒テイストで、なので、純米酒好きの方にはぜひ一度は飲んで欲しいおすすめの一本です。
名称 | ノンアルコール日本酒 | 原材料 | 米、米麹 | アルコール度数 | 0.00% |
まとめ
この記事では、ノンアルコール日本酒について、なぜ普段見かけないのか、その味わいやおすすめ銘柄などを解説しました。
ぜひ、興味がある方はこの機会に一度飲んでみてはいかがでしょうか?